第41章 友情
子供達がお見舞いに来てくれた後
わたしは病室に戻り、少し疲れてしまったので
ベットに横になって眠っていた。
目が覚めて外を見るとすでに夕方で
窓からぼーっと景色を眺めていると、
病室の扉がノックされ、返事をすると高木刑事が顔を覗かせた。
高「美緒さん、起きてたんですね!」
『はい!さっき起きました。』
高「今、美緒さんのご友人の方がお見舞いに来られてますが、お通ししてもいいですか?」
『大丈夫です!』
高木刑事にそう返事をすると、
病室の入り口から茶髪に眼鏡をかけた細目の男性が中に入ってきた。
「こんにちは。美緒さん。」
『…こんにちは。えっと……あなたは?』
「美緒さんの友人の、沖矢 昴と申します。
コナン君から美緒さんのことを聞いて、
お見舞いに来ました。」
『そうでしたか!わざわざありがとうございます。』
沖矢さん、と名乗る男性は
私のそばにある椅子に腰掛けお見舞いの花を渡してくれた。
『すごく綺麗なガーベラですね!嬉しいです。』
「花言葉は希望…、そして前進です。
いつも前向きなあなたにぴったりだと思って選びました。」
『ふふっ。沖矢さんにとっての私って
そんなイメージだったんですね。』
「できれば、昴さんと呼んで頂けませんか?
美緒さんは僕のことをそう呼んでいましたので。」
『分かりました!
あの…昴さんは私とどうやって知り合ったんですか?』
安室さんから彼の話は聞いていなかったので
私にとっては素朴な疑問だった。
「僕があなたとお近づきになりたいから、
紹介して欲しいとコナン君に頼んだんです。」
…。はい?