第41章 友情
安室さんは、私とは本当に親しかったようで
色んなことを話してくれた。
私の両親は事故で亡くなっていること。
私は昔警察官で、今は民間のボディーガードとして働いていること。
昨日私の病室を訪れた刑事さん達は、私が警察だった時からの知り合いであること。
安室さんは、私のお気に入りの喫茶店の店員さんだそうで
そこで仲良くなったとのこと。
蘭さんと園子さんという2人の女性とは
同じようにその喫茶店で知り合ったそうだ。
「美緒さんの職場の方には
僕から連絡しておきましたから、心配しなくても大丈夫ですよ。」
『ありがとうございます…。
安室さんって、本当に優しい方なんですね。
蘭さんと園子さんも言ってましたよ?』
「僕が美緒さんに優しくするのは、
あなたが僕にいつも優しかったからです。」
『そうなんですか?
普段の私って、どんな人でした?』
「うーん、そうですね…。
正直に答えますけどいいですか?」
『もちろんです!遠慮なく言って下さい!』
安室さんは話そうかどうか少し考えていたけど
私が遠慮しないでと言ったら、本当に遠慮なく話し出した。