第40章 心傷
side 降谷
最近起きている警察官射殺事件の情報収集も兼ねて
僕は毛利探偵やコナンくん達と一緒に
米花サンプラザホテルを訪れていた。
松田や伊達班長が狙われる可能性もあるし、
何かあれば手助けをしたかったから
今回、毛利探偵に頼んで同行させてもらった。
しかし松田と班長は、溜まった報告書の作成で忙しいらしく
パーティーには不参加だそうだ。
会の催しが進み、コナン君や蘭さん達と話していると
白鳥警部と話している美緒を見つけて驚いた。
どうやら彼女は仕事でたまたまこのホテルに来ていたそうだが
明日も仕事があるそうで、すぐに帰ると言っていた。
僕がパーティー会場の出口まで美緒を送っていると
たくさんの視線がグサグサと突き刺さった。
…たぶん、美緒のファンである警察官達の視線だろうな。
肝心の美緒は、その男達の眼差しに全く気付いてなくて
僕の顔を見ながらニコニコと話している。
普段は人の視線に敏感なくせに、
こういう下心ありありの視線には鈍感すぎるのが厄介だ。
美緒を見送ってから
再びみんなのいるところへ戻ると
蘭さんと園子さんが僕に声をかけて来た。