第39章 警察
翌日ーーー…
現場に居合わせた私とコナン君達は
事情聴取を受ける事になり、警視庁を訪れた。
被害者は奈良沢さんという方で、やはり警視庁の刑事だった。
伊「まさか美緒も目撃者だったとはな…。
巻き添えにならなくて良かったよ。」
伊達君と会うのは久しぶりだったけど、
こんな形で会うとは思ってもみなかった。
『ごめんね、犯人捕まえれなくて…。
コナン君と追いかけたんだけど逃げられちゃった…。』
伊「馬鹿。お前はもう一般市民なんだから
そんな責任感じることはねーんだよ。」
伊達君はそう言いながら私の頭を小突いてきて
彼の言葉で少し気持ちが楽になった。
佐「美緒先輩。
犯人の特徴などは分かりますか?」
『それが……男か女かもわからないの。
雨で傘差してたし、レインコートも着てたから…。』
コ「でも、傘は右手で持ってたよね?」
佐「じゃあ…銃は左手で撃ったってことね。」
結局、犯人の特徴はそれ以上分からなくて事情聴取はキリのいいところで終了した。
伊「わざわざありがとな。
またなんか思い出したら教えてくれ。」
『うん…
それより奈良沢さんが胸を押さえて亡くなったのってなんのことだと思う?』
伊「まだハッキリとは分からねぇが、
目暮警部は警察手帳を示してたんじゃないかって考えてる。」
確かに警察手帳は胸ポケットにしまうことが多いし
そう考えるのもありなんだと思うけど…。
なんかしっくり来ないなぁ……。
伊「おい、お前はすぐ危ないことに巻き込まれるんだから
あんまり今回の事件に首突っ込むんじゃねぇぞ?
俺があいつに怒られるんだからな。」
あいつとは100%零くんのことだろう…。
確かに零くんも忙しそうだし、心配かけるのは悪いよね…。
『分かってるって!じゃあ、私帰るね。
仕事途中で抜けてきたから、そろそろ戻らないと。』
伊「おう。仕事頑張れよ。」
『うん!伊達くんもね。』
伊達くんに手を振って別れてから私はそのまま仕事に戻り
コナン君達は、美和子ちゃんが車で送って行った。
仕事先へ向かう途中
早く犯人が捕まるといいなと願っていたが…
刑事を狙う事件は、この後も続いてしまうのだった。