第38章 悋気
side 降谷
食事をし終わって僕が食器の片付けをしている間に
美緒は風呂に入りに行った。
立花とのことを説明したら美緒は僕を許してくれて、
彼女の心の広さに本当に救われた。
美緒が風呂に入っている間
ソファーに座りスマホをいじってニュースを見ていたりすると、彼女がリビングに戻ってきた。
「まだ髪濡れてるぞ。乾かしてやるからこっち来い。」
『え!?い、いいよ!自分でやるから!!』
「今日は美緒をたくさん甘やかしたいんだ。
ほら、早く来い。」
『…じゃあ……お願いします…。』
美緒は恥ずかしそうにしながら
僕の足の間にゆっくり座った。
そんな仕草も可愛くて、そのまま美緒を押し倒したくなったがなんとか我慢して、ドライヤーを使い彼女の髪を乾かした。