第4章 卒業
講義を終えてから自室に戻って制服から私服に着替え
松田くんとの待ち合わせ場所である校門へ向かった。
まだ待ち合わせ時刻の5分前だったが
彼はすでに校門で私を待っていた。
『松田くん!待たせてごめんね!』
「いや、そんな待ってないから大丈夫だ。
よし!腹減ったから早く行こうぜー。」
松田くんと並んで10分ほど歩き、
彼のおすすめの居酒屋に到着した。
店員の人にテーブル席へ案内され、2人で腰掛けると
とりあえずまずはビールだけ注文し
松田くんはメニューを私に渡して見せてくれた。
「ここの店は飯も酒もなんでも美味いから
好きなの頼めよ。」
『うん!ありがと。すごく楽しみ!』
「お前、酒は飲めるのか?」
『あー…ちょっと引かれること多いんだけど…
私ザルなんだよね…。』
「まじかよ!?ははっ、すげー意外なんだけど。」
松田くんは驚きながら笑ってる。
よかった、引いたりしてないみたいだ。
『だから松田くんがベロンベロンに酔っ払っても
私が責任持って連れて帰るから大丈夫だよ?』
「ばーか。女に介抱されながら帰るなんて
んなかっこ悪いことしねーよ。」
『ふふ、そっか!じゃあとりあえず乾杯しよ!』
2人でビールのグラスを持ってカチンと乾杯をし
運ばれて来た料理を食べながら
くだらない雑談や、松田くん達5人の武勇伝を聞いていた。