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《降谷夢》bonheur {R15}

第36章 最悪


萩「陣平ちゃん?どうしたの、こんな時間に…。」

「わりぃんだけど、今美緒と一緒でな…。
車で迎えに来てくれねぇか?」

俺が場所を伝えると、萩原は文句を言いながらも迎えに来てくれた。

美緒を抱き抱えたまま車の後部座席に乗り込み
萩原は車を発進させた。

「悪かったな。こんな所まで呼んじまって。
瑞希になんか言われたか?」

萩「いや、あいつ悪阻治った途端眠気がやばいらしくて
ぐっすり眠ってるよ。それより……
美緒ちゃん、何かあったのか?」

「ちょっとな……。こいつのアパートまで送ってくれ。」

萩「……まさか陣平ちゃん…美緒ちゃんのこと襲う気?」

「っ!?ばかか!傷心の女襲ったりしねぇよ!」

ニヤニヤしながら変な質問をしてきた萩原にムカついて
運転席のシートを後ろから蹴り飛ばしてやった。


俺はただ…




こいつが起きた時、そばにいたいだけだ。




それからしばらくすると、
美緒のアパートに到着し萩原に礼を言って車を降りた。





それにしても、こいつ軽すぎじゃねぇか?
ちゃんと食ってんのかよ……。



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