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《降谷夢》bonheur {R15}

第35章 強盗


翌日ーーーーー…


朝5時過ぎに目が覚めたわたしは
ルームウェアからトレーニングウェアに着替えて
久しぶりにランニングをした。



帰宅してからシャワーを浴び
朝ごはんを食べながらスマホを見てみると
昨日わたしが送ったメールに対する返事が零くんから来ていた。


仕事で疲れている私への労いの言葉が書いてあり
なんだか少し罪悪感に苛まれた。

別に零くんは何も悪くないし
私が1人で勝手に嫉妬してモヤモヤしているだけだ。


でもやっぱり、
私以外の女の人が零くんに触れるのは嫌だった。

こんな感情、零くんに知られたくない……。
そう思うと自然と彼を避けてしまっているようで
私は朝から自己嫌悪に陥った。



『…はぁ。だめだ、家にいると余計なことばかり考えちゃうから早く出かけよう…。』


車の鍵と鞄を持って、私はまず洗車場に向かった。


アパートの駐車場には屋根がないから車はかなり汚れていて
手洗いで洗車してからワックスをかけピカピカに仕上げた。


その後は適当に昼食を取り、
米花町内をぐるぐるしてどこに行こうか考えていると
歩道に見知った子供が1人歩いているのを見かけて
わたしは声をかけた。


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