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《降谷夢》bonheur {R15}

第34章 特訓



武道場の中には
風見さんとさっきの女性を含めて5人の捜査員が揃っていた。


『すみません、お待たせしました。』

風「今日は道着じゃないんですね?」

『あー…はい。
あの人から道着は着るなと言われてしまったので…。』

わたしは今日、零くんに言われた通りジャージで来た。
トレーニング用の白いジャージで、
割と動きやすくていいんだけどね。


私が道着じゃないことに少し落ち込んでいる男性もいたが
それは見ないフリをしておいた。



風「では、時間がもったいないのでさっそく始めましょう。
今は5人しかいませんが
後ほど少し時間をずらして別の捜査官も来ますので。」

公安の刑事さんはやっぱり忙しいらしくて
仕事の合間に来たい人だけ来るそうだ。

体術の特訓なんてせずに体休めた方がいいんじゃないかと思うんだけど……。


『…わかりました。実践形式でやればいいんですね?』

「ふっ。随分余裕なんですね。怪我しても知りませんよ。」

風「おい!そんな言い方したら失礼だろ。
……すみません、若山さん。
彼女は先月から公安に配属された立花です。」


「立花 茜です。どうぞよろしく。」
『若山 美緒です…。』


私より少し背が高く、
髪はセミロングで綺麗なオリーブ色、
ハーフのような顔立ちをしている立花さん。
誰が見ても彼女は可愛い人だと思うだろう。


立「じゃあ、若山さん。さっそく私の相手してもらえますか?」

『もちろんです。怪我には慣れてますので、遠慮はいりませんよ。』


わたしの言葉が気に食わなかったのか
立花さんは目は鋭いものに変わり、女同士の組み手が始まった。



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