第32章 拉致
秀「こっちのGPSはまだ生きていたよ。
現在、杯戸町の東の方へ動いているな…。
君達にもGPSの動きを見れるようにしておくから
俺は今からアジトと思われる場所の近くに向かう。」
「……分かった。よろしく頼む。」
本当は頼みたくなんかないんだが、
美緒を助ける為には仕方ない……。
「彼女がいるのは杯戸町方面だ!
急いで捜査員を集めろ!」
風「しかし、杯戸町の東方面なのは分かりましたが
アジトまで分かったんですか?」
「杯戸町の東の方にある人目につかない場所といえば
杯戸港付近にある倉庫だけだ!すぐに向かうぞ!」
「「「「「はい!!!!!」」」」」
捜査員達に指示を出して、
僕も自分の車に乗り込み発進させた。
「美緒……絶対助けるからな…。」
僕はハンドルを強く握りしめて、杯戸港の倉庫まで急いで向かった。