第4章 卒業
瑞希と食堂でお昼ご飯を食べながら
参考までに配属先を聞いてみることにした。
『ねえ、瑞希は卒業後はどこに行くんだっけ?』
「警視庁の科捜研だよ。
大学も生物科学専攻だったから
自分の知識活かせるところで安心した。」
『そっか〜…瑞希に向いてそうだね。頑張って!」
「…美緒は相変わらずまだ決まってない?」
『うん…。配属先の話、教官はまだ言ってこなくて…」
同僚のほとんどは決まってきているのに、
私には決まったという連絡がまだ来ない。
正直どこに配属されてもいいし
どんな仕事でも精一杯やるつもりなんだけどな…。
「大丈夫だよ!
あんたは優秀だし、どこに行っても即戦力になると思うから!
教官達もそれを分かってて悩んでるじゃない?」
『そうだといいけどね…。』
食事を終えてからも2人で話していると、
いつもの5人組が私達の席に近づいて来た。