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《降谷夢》bonheur {R15}

第32章 拉致



「今は安室透という偽名を使っていますので
外で会った際はその名前で呼んでください。
それと、念の為あなた方にも公安の捜査官を何人か警護に当たらせます。組織の連中が狙ってくる可能性もあるので。」

零くんがそう話すと
社長達はみんな納得してくれたようだった。

『私のせいで迷惑かけてごめんなさい…。』

梢「もうっ!美緒ちゃんのせいじゃないんだから
謝らなくていいの!
それより!この事が解決するまで絶対外に出ちゃだめよ!?」


葉「でも家に帰るのは危険じゃないですか?」

葉山の言う通りだ。
私の職場はバレていたようだし、
恐らく家も知られているだろう…。


秀「それならこの家にいればいい。
俺が側にいて守ってやれるからな。」

「ふざけるな!
お前と美緒を一緒に居させるわけないだろ!」

……。
やっぱりこの2人仲悪いな……。


確かに秀一くんの側にいるのは安全だと思うけど
零くんがそれを許すなんて到底思えない。


東「じゃあ…うちの会社名義で借りてるマンションにするか。
あそこなら警備もしやすいし、セキュリティも万全だからな。」


社長の案に全員賛同したので
私はこの件が片付くまでそこで暮らす事に決まった。


そしてそのまま社長と梢さん、葉山は
公安の捜査官の護衛付きで先に帰って行き、

私と零くんはそのまま残り、
秀一くんと今後どのように組織を潰すか考えていた。





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