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《降谷夢》bonheur {R15}

第31章 襲撃




side 降谷


「風見。奴の居場所はそろそろ掴めそうか?」

風「いえ…それがまだ……
日本にいるというのは分かっているんですが…。」

僕が風見に尋ねたのは
15年前に解体したはずのアグバロスという組織の残党が日本に入国しており、
組織の現リーダー…手首に土星のマークがある男の事だ。


その組織は、強盗から薬物の販売、殺人にいたるまで様々な違法行為に関わっているため
この日本で何かやらかす前に捕まえておきたいところだ。


そもそも、奴らはアメリカを拠点としていたのに
なぜわざわざ日本に入国したんだ…何か理由があるのか?

僕が思考を巡らせていると別の部署と連絡を取っていた風見が急に血相を変えて僕の元へ近づいてきた。



風「降谷さん!!大変です!
先程、組織のリーダーである男が仲間に送ったと思われるメールを傍受したのですが…
これを見て下さい!」



【ターゲットはこの女。必ず捕えろ。大事な鍵だ。】
そのメッセージには美緒の隠し撮りした写真が一緒に添付されていた。


…っ、なんで美緒が…!
鍵って一体何のことだ!?


分からないことが多々あったが、今は美緒の無事を確認することが先決だ。


「っ…風見!美緒と連絡は取れないのか!?」

風「先ほどから電話していますが、ずっと通話中です!」


くそっ!!
僕は苛立ちを抑えきれなくて机を拳で叩いた。


風「GPSは動いています。
どうやら車でどこかに移動しているようですね…。」

「この方向は……米花町か!
風見…僕は美緒のGPSを追う。
お前は引き続きアグバロスのリーダーの居所を探れ。」

風「はい!」

僕は急いで車に乗り、米花町方面に向かった。



……美緒…
まさか組織に捕まったりしてないよな……?

頼む…無事でいてくれ……


そう祈りながらハンドルを操作していると
先程別れたばかりの風見から着信があった。


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