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《降谷夢》bonheur {R15}

第29章 妊娠


瑞「っていうか
降谷は美緒が病院にいたっていうのは誰から聞いたの?」

「僕の部下から聞いた。
警視庁内で美緒が妊娠したって噂になってたらしい。」

『……ちょっと待って。
警視庁内で噂になってるってことは…』




美緒はそこまで言うと頭を抱え出して
その表情を見て、僕もすぐ嫌な考えが思い浮かび
彼女の考えていることを察した。



「やばいな…。そろそろ来るかもしれない…。」

瑞「…?なに、どういうこと?」




美緒と2人でため息をついていると
部屋のインターホンが鳴りモニターを見ると
思っていた通りの人物達が映っていた。



「2人はここにいろ、僕が出てくる。」



玄関を開けるとそこには松田と伊達が
たくさんの買い物袋を持ってニコニコしながら立っていた。




松「おう!来てたのか!
美緒に子供が出来たんだって?さっそくお祝いに来たぞ!
よかったな!ゼロ!」

伊「いやあ!本当にめでたい!
美緒は?中にいるんだろ?」

「…。」




僕は何度目か分からないため息をつき
とりあえず2人を中にいれて話す事にした。

リビングに行くと美緒は
『やっぱり来たな…』というような顔をしながら
僕と同じようにため息をついていた。




伊「お!なんだ、瑞希もお祝いに来てたのか!」

瑞「…は?」

松「美緒にガキができたって聞いて祝いにきたんだろ?
俺たちもそうなんだよ!」



松田がそう言い切ると、瑞希は全てを理解したようだった。




瑞「ごめん美緒…
本庁での噂の火消し手伝うわ……。」

『そうしてくれると助かる。」



今だに勘違いしている松田と班長に
先程僕にしてくれた同じ話を美緒と瑞希は説明してくれていた。


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