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《降谷夢》bonheur {R15}

第29章 妊娠




本当に妊娠してるのか…?



何かの間違いだろう……
ちゃんと避妊はしていたし…
いや、それも100%じゃないんだが……。


…考えれば考えるほど分からなくなる。



そもそも本当に妊娠していたとしたら
なんで僕に言わないんだ?

まさか黙って堕ろそうとしているとか…?


もしくは別の相手、との子……?



嫌な考えが頭に浮かんでしまって
僕は机に頭をゴンっとぶつけて突っ伏した。

風「……ふ、降谷さん??」


「……悪い。気になって仕事に集中できない。
…すぐ戻る。」


電話で美緒にそれだけ確認しよう。
もし違うなら残念だが、本当なら喜ばしいことだからな。


僕は美緒に電話をかけたが、
電源が切れているのか繋がらず…


再び部屋に戻り、風見に声をかけた。




「風見、美緒と連絡が取れない。
GPSの反応はどうなってる?」

風「現在の位置は……ご自宅のようですね。」

「分かった。
何かあったかもしれないから、念の為確認してくる。」

風「え!?ちょっと、降谷さん!?」

風間の声は今の僕には聞こえてなくて
そのまま走って警視庁を出て
車で美緒のアパートへ向かった。



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