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《降谷夢》bonheur {R15}

第29章 妊娠


『…え!なんで泣くの!?
私なんか傷つけるようなこと言った!?
それとも勝手に1人で喜んじゃったから!?
ごめんね瑞希!ごめんね!!」

「…ぐずっ……。
だから、少し落ち着きなさいって…。」

『……はい。』

…また同じことを言われて反省した。
瑞希の体は今デリケートなのに
わたしがはしゃいだせいで気を悪くさせちゃったかな…?

「ありがとね、美緒。」
『…?なにが?』
「私ね、妊娠してるって分かった時、産みたいって思ったんだ。
仕事は休まないといけなくなるけど、出産したらちゃんと戻るつもりだし。」

『何か他に気になることでもあるの?』
「……この子の父親のこと考えると、産むべきじゃないって思ったの。
でも美緒におめでとうって言われたらなんか…もう嬉しくて…。
やっぱり産みたいって思った!もう迷わないよ。」


……何も考えずに喜んじゃってすみません…。




あれ……そういえば父親って…
瑞希彼氏いたのかな…?


『その父親って付き合ってる彼氏?
わたしの知ってる人?』

「彼氏じゃないけど、美緒もよーく知ってる人だよ。」


わたしのよく知ってる男の人って言えば限られてくる。
……零くん達だ。


零くんと、彼女がいる伊達くんは除いて残るは3人。


諸伏くんは…
零くんと同じ公安だし、そんな無責任なことするとは思えない。

松田くんは…
自分で言いにくいけど、私のことを好きだったわけだし
簡単に他の人と関係を持つとは考えにくい…。


…となると残りは……



『まさか………







萩原くん…?』

「大正解。」








嘘でしょーーーーーー!?



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