第3章 監禁
川「容姿端麗、才色兼備とか言われて
教官や男達からチヤホヤされてるあんたが気に入らないのよ!
しかも最近は、女子から大人気の降谷くん達とも仲良くなってるし? あんたのそういう男たらしなところも、存在自体も全部大嫌いなのよ!」
彼女は嫉妬感丸出しで私に酷い言葉を浴びせて来た。
なんとなくそんなことだろうとは思っていたけど、
面と向かって言われるときついな…。
降「っ、そんな理由で彼女をこんな目に合わせたのか!?
ふざけるな!!
僕達が美緒を見つけるのがもっと遅かったら
死んでいたかもしれないんだぞ!?
仮にも警察官を目指す女が、そんな嫉妬で人を傷つけていいと思ってるのか!!恥を知れ!!」
その場にいた全員が驚いた。
普段声を荒げて怒ったりしない降谷くんが
女相手に怒鳴っているのだから…
川北さんは余程ショックだったのか
その場で泣き出してしまった。
『川北さん……私はあなたのしたことは許せない…。
本来なら教官に報告すべきだけど、
私にも落ち度があると思うから…今回は黙っておくよ。』
瑞「美緒、いいの?また何されるか分からないよ?」
『うん…でも報告しないのは川北さんの為じゃないよ?
もし教官に話したら、みんなも事情話したりで時間取られちゃうでしょ?
ただでさえみんな忙しいのに
そんなことに時間かけて欲しくないの…。』
川「……っ、なによ…それ…
結局あんたは、こんなことしたあたしのこと、今でも全く眼中にないのね!
そういうところが本当に嫌いでムカつくのよ!!」
彼女はそのまま、扉から出ていった。