第3章 監禁
『みんな、巻き込んでごめんね。
助けてくれて本当にありがとう。』
私はそう言って頭を下げた。
降「さっきも言ったが、僕達は約束を守っただけだから
気にしなくていい。」
諸「そうだよ。美緒ちゃんが気にすることじゃない。
それより早く体休めないと!」
伊「だな。じゃあ今日はこれで解散だ。
美緒、ちゃんと水分取ってから休めよ。」
『わかった!本当にありがとね!』
松「また誰かになんかされそうだったら言いにこいよ。
俺がボコボコにしてやるから。」
萩「ボコボコにするのはだめじゃない!?
女の子だったらどうするんだよ!?」
『ふふっ、うん。じゃあ喧嘩は松田くんにお願いするね。
2人もありがとう。』
みんなが教室を出ていく中、
私は降谷くんの腕を掴んで引き留めた。
降「…?ん?美緒、どうした?」
私は降谷くんに近づき、小さい声で話した。
『あの…さっき……私の為に怒ってくれてありがとう。
嬉しかった………あと……その…
すごく……かっこよかった……。』
降「…っ、え…」
『じゃあねっ!おやすみっ!!』
揶揄われるかもしれなかったので、早足で自習室を出た。
降「はぁ……あんな顔で言い逃げするとか……
可愛すぎるだろ………。」
降谷くんが自習室で、口元を押さえ顔を赤くしていたなんて
私は知る由もなかった。