第3章 監禁
萩「まあまあ、瑞希ちゃん落ち着いてよ。
本当にこの子がやったっていう証拠はないんだからさ!
勘違いかもしれないじゃん?」
瑞「はあ!?何言ってんのあんた!」
川「萩原くんっ…!わたし、本当に何もしてないよ?
なんでこんなに疑われてるの?若山さんに何かあったの?」
この子も萩原親衛隊の1人なのか…
急に声色が変わった彼女は、怯えている雰囲気を出していた。
萩「いや、なんでもないよ?
ただ美緒ちゃんが離れの校舎内に閉じ込められちゃったから、俺らが助けに行っただけ。」
川「そうだったんだー!若山さん、無事で良かったね!
あそこの図書室薄暗いから怖かったよね〜?」
…。
『…なんで………?』
川「え?」
『何で私が…図書室に閉じ込められたって知ってるの?
萩原くんは校舎内としか言ってないのに。』
川北さんはつい口が滑ってしまったのか
分かりやすく目をキョロキョロとさせている。
『やっぱり川北さんだったんだね、私を閉じ込めたのは…
ねえ、どうしてこんなことしたの?』
川「……どうしてって?そんなの……
あんたが嫌いだからに決まってるでしょ!?」
…たったそれだけの理由でこんなことを?
私には到底理解できなかった。