• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第28章 退院


伊「よぉゼロ。久しぶりだな!
邪魔してるぜ。」

「……なんで班長と松田がいるんだ。
何しに来た……。」

零くんはため息をつきながら項垂れていた。

松「美緒の退院祝いに来たんだよ。
2人の邪魔して悪かったな?」

ニヤけながらそう言う松田くん。
絶対悪いと思ってない顔だよね……。

「そう思うなら帰れ!」
松「ははっ、嫌だね。」

伊「まぁまぁ、怒るなよゼロ。
後で萩原と諸伏も来るって言ってたから
たまにはみんなで集まるのもいいだろ?」

「…。確かにそうだが……。」

松「心配しなくても、泊まって行ったりはしねーよ。」

「当たり前だろ!!」

松田くんと零くんはしばらくずっと言い合いしていた。
…そういえば、みんな安室さんとは会ってただろうけど
零くんとして会うのは久しぶりなんだよね。

零くんも、怒ってるように見えるけど
素の自分が出せて嬉しそうにも見えた。

ただ放っておくといつまでも言い合いは続きそうなので
わたしは座っていたソファーから立ち上がり零くんの服の袖を引っ張った。

『ねぇ零くん。わたしお腹すいちゃった!
早くご飯食べたい!』

「……ああ… そうだったな。
分かった。すぐ作ってくるから待ってろ。」

零くんはわたしの頭を一撫でしてから
キッチンの方へ向かって行った。
そんな私達のやりとりを見て、松田くんと伊達くんは固まっていた。


『…?どうしたの2人とも…。』

伊「…いや、ゼロのあんな顔初めて見たからな。」
『…?あんな顔って…?』
松「美緒が好きすぎて仕方ない!っていう
だらしない顔だよ。」

「…聞こえてるぞ松田!余計なこと言うな!」

……否定しないってことは本当なんだ。
嬉しかったけど、2人の前だからさすがに少し恥ずかしかった。



その後、零くんの作った料理を食べながら4人で話していると
インターホンが鳴ったので、私の代わりに松田くんが立ち上がって玄関に向かってくれた。


リビングに入って来たのは萩原くんと諸伏くんで
2人は近くでたまたま会ったから、一緒に来たらしい。



/ 1020ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp