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《降谷夢》bonheur {R15}

第26章 救助









……!…………!…い!…美緒…!






誰、だろう…………。



誰かに…名前を呼ばれている気がする……。


あぁ、そっか…
私また気を失っちゃってたんだ。


「おい!美緒!頼むから目を開けてくれ!」


私はなんとか意識を取り戻そうとして瞑っていた目を開けると、助けに来てくれたと思われる零くんの顔が視界に入った。



『……ん…、れ、い……くん…?』

「美緒!…っ、よかった…!」

私と目が合った零くんは、そのまま私と額を合わせて
無事で良かった…、と言ってくれた。


萩「美緒ちゃん大丈夫!?
待っててね!すぐ足元の瓦礫退かすから。」


どうやら萩原くんも一緒みたいだ。
徐々に頭が覚醒してきたので、2人にコナン君のことを伝えた。


『コナン君が……蘭ちゃんを助けに、
あっちの方に行った、の…。』

私はコナン君が向かった先を指差して
2人に彼らを助けて欲しいとお願いした。


萩「またあのボウズか…。はぁ、俺が行くよ。
降谷ちゃんは美緒ちゃんを連れて先に避難しててくれ。」

降「…分かった。頼むぞ、萩原。」


萩原くんは頷くと
1人でコナン君の向かった先へ行ってしまい
零くんは黙々と私の足元の瓦礫を撤去していた。


『零くんも行ってあげてよ。私は大丈夫だから…。』

「……っ、馬鹿かお前は!!
僕が美緒を置いて行けるわけないだろ!」

『…馬鹿って…そんな風に言わなくてもいいじゃん…』

「馬鹿だよ。大馬鹿だ。
こんな時に人の心配ばっかりして……。
少しは自分の心配しろよ……。」

あはは、さっきコナン君と同じこと言われたな。



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