第26章 救助
コ「……蘭姉ちゃんとも連絡が取れなくなったから助けにきたんだ。
きっとすぐ安室さんも来てくれると思う。
それまでそばにいるからね。」
『私のことはいいから…
早く蘭ちゃんのそばに行ってあげて…?』
コ「美緒さんを放って行けるわけないよ!」
『……私…ね、蘭ちゃんと一緒に工藤くんを待ってる時
何かあったら危ないから、工藤くんが来るまで蘭ちゃんのボディーガードするって言ったんだ。』
コ「……。」
『でも結局、爆発のせいで離れ離れになっちゃって
蘭ちゃんが無事かどうかも確認できない……。
ごめんね、コナン君。』
コ「何で謝るの…?
美緒さんは何も悪くないじゃん!!」
『…ボディーガード失格だからだよ…。
私、足の骨折れてて…ここから自力で避難するのは無理なの。
だから私の代わりに蘭ちゃんを探しに行ってきてくれないかな?』
コ「そんな……せめて誰か来るまで待つよ!」
『いいから……!早く蘭ちゃんを助けに行ってあげて!
もうすぐ安室さんも来てくれるんでしょ?
それまで1人でも待てるから。』
なんとかコナン君を説得すると
渋々、という顔をして蘭ちゃんを探しに向かってくれた。
コナン君ならきっと蘭ちゃんのこと見つけてくれるだろうな。
私はそう願いながら、
貧血のせいで意識を保つのが限界になってしまい
そのまま目を閉じて気を失ってしまった。