第26章 救助
その後、白鳥警部が森谷氏の両手に手錠をかけて
無事に逮捕することが出来た。
逮捕できたことは良かったが…
早くこの男から爆薬の在処を聞き出せねばならない。
どうやって問い詰めようか考えていると
森谷氏が笑いながら口を開いた。
森「ふっ……全て解決したと思ってるなら大間違いだ。
……わたしが破壊したかった作品はもう一つある。」
彼はギャラリーの写真を見て、にやりとしていた。
コ「まさか……!米花シティービルも!?」
森「バブルの崩壊により建築予算が足りなくなったせいで
完全なシンメトリーでは無くなったんだ!
貴様らに私の気持ちなど一生分かるものか!
……まぁいい、爆発時刻まであと1分だ。」
たったそれだけの理由で…!
早く中にいる人を避難させなければ……!
そう思っていると、コナン君がすごい勢いで僕に声を上げた。
コ「安室さん!
早く美緒さんに連絡しないとやばいかも!」
「…美緒さんに?どうして?」
コ「蘭姉ちゃんが今日、美緒さん達と一緒に買物に行くって言ってたんだ!
夜はあのビルの映画館で新一兄ちゃんと待ち合わせだって言ってたから、ひょっとするとまだ美緒さんも一緒にいるかもしれない!」
…何だと!?
コナン君の言葉を聞いて、僕は急いで美緒に電話をかけた。
…早く!……早く出てくれ!
コール音が数回なった後、美緒が電話に出る音がした。