第26章 救助
頭の中で推理をしていると、森谷邸に到着した。
車を降りると、ちょうど毛利探偵たちも到着したところだった。
コ「あれ?……安室さん?
どうしたの?こんな所で。」
「実はね、この間のパーティーの時に
うっかり落とし物をしてしまったんだ。
大事な物だから落ちていなかったか確認させてもらいたくてね。
…毛利先生達は何故こちらに?」
小「最近起きた事件のことでちょっとな。
授業料払うなら同行させてやるぞ?」
「本当ですか!?ありがとうございます!
しっかり勉強させてもらいます!」
目暮警部達は毛利さんに呆れているようだったが
無事に森谷邸に入ることができて、僕はほっと胸を撫で下ろした。
屋敷内に入ると
コナン君がいつの間にか姿を消していて少し気になったが、
きっと彼はこの屋敷に、森谷が犯人であるという証拠がないか探しているのだろう。
そして毛利さん達と森谷氏が話していると
工藤新一から目暮警部に電話があり
2階にあるギャラリーの部屋に全員で来て欲しいと言われた。
ギャラリーに向かってから
再度工藤新一から電話があり、スピーカー越しに彼の推理を聞いたところ
僕の考えていた推理と同じだった。
森「ふふふ、なかなか面白い推理だよ工藤くん。
しかし君の推理には証拠がない。」
新「証拠ならありますよ。そこにある模型ケースの裏に。」
ギャラリーには
完全なシンメトリーで出来た新しい西多摩市の模型がガラスケースに入って展示されていて、白鳥警部がその裏を見に行った。
白「これは…!爆弾犯の変装道具…?」
森「!?ばかな!それは書斎の金庫に入れてあったはず!」
コ「そっか〜!爆弾犯の変装道具って
本当は金庫に隠してあるんだね〜!」
どこからかコナン君が現れて僕達の元に歩み寄ってきた。
……ふっ、なるほど。
今の発言が言い逃れ出来ない証拠ってわけか。
その変装道具は実はコナン君が作った物で
森谷氏の証拠を掴むための工藤新一のアイデアだったと言っていた。