第24章 昼餐
数日後、ガーデンパーティー当日ーーー。
零くんが私のアパートまで車で迎えにきてくれて
もうすぐ森谷さんの自宅に到着する。
『零くんってそのジャンルのスーツも似合うんだね。
すっごくカッコいい。』
今日彼が着ているのは、いつものグレーのスーツとは違い
紺色のスーツに、ワイシャツは水色、
ネクタイは明るいグレーでおしゃれに着こなしていた。
最初に見た時は、カッコ良過ぎて直視出来なかったくらい…。
「美緒も今日はスーツなんだな。
てっきりドレスで来るのかと思った。」
『んー。ガーデンパーティーって聞いたから会場はきっと外でしょ?
動きやすいパンツスタイルの方がいいかと思って。』
ドレスで来ようか迷ったけど、
白のトップスに、チェック柄が入ったグレーのカジュアルスーツを着てきた。
「上品な感じが出ていてすごく似合ってる。
今日は可愛いというより綺麗、だな。」
『ふふっ。ありがとう零くん。』
お互いの身なりを褒め合っていると
森谷邸の近くのコインパーキングに到着し
歩いて家まで向かった。
門の前に着くと人が立っており、
招待状を見せてると会場は家の中庭だと教えてもらったので
2人で門の中に入った。
『う、わぁ…。すごい豪邸だね。庭や噴水もすごく綺麗。』
「確かにすごいな。」
2人で庭や建物を眺めていると、
後ろから別の招待客らしき人達が歩いてきて
顔を見ると、よく知っている人物だった。
『え、…蘭ちゃん!?』
「っ、美緒さん!安室さんも!どうしてここに!?」
『私が勤めてる会社の社長が森谷さんに招待されてたんだけど都合が悪くて来られなかったの。代わりに私と安室さんで来たんだよ。蘭ちゃん達は?』
「私達も代理なんです。
招待されたのは私の幼馴染の工藤新一っていう男の子で…
あ、美緒さん会うの初めてですよね!
紹介します!私の父の毛利小五郎です。」
『初めまして、若山 美緒です。
安室さんのお師匠さんだそうで、お会いできて光栄です。』
小「蘭やコナンからあなたのお話は聞いていましたが、
まさかこんなに綺麗な方だとは!!」
小五郎さんはとても豪快に笑いながら私と握手をしてくれた。