第3章 監禁
はあ………どれくらい時間が経ったんだろう。
時計がないので、正確な時間はわからないが
感覚的に5〜6時間は経っているだろう。
蒸し暑い部屋に閉じ込められてかなり時間が経っているため、
さすがに頭がくらくらするし、意識も朦朧として来た。
やばい…この感じは多分、脱水症状………
このままここにいるのは本当にやばそうだ…。
でも…
大声を上げるほどの体力はもう私には残っていなかった。
『…誰か…………助けて……』
そう呟いたら、1人の顔が頭に浮かんだ。
ーーーーー…
「困ったことがあったら何でも言って来いよ。
力になるから。もし何かあったとしても絶対に駆けつけてやるからな。」
ーーーーー…
『……降谷、くん…………たすけ…て……』
意識を失いそうになる前に、誰かの足音と図書室の扉が開くような音がした。
そしてすぐ準備室の扉も開き
助けが来たことに安心した私は意識を手放した。