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《降谷夢》bonheur {R15}

第23章 年越


モニターを見ると零くんで
急いで玄関に向かい、ドアを開けた。


『おかえり!仕事お疲れ様!』
「っ!!おっと……」

零くんが玄関に入ってから彼に思い切り抱きついた。
支えてくれる零くんの体はやっぱりとても逞しかった。


「びっくりするだろ…
美緒、ただいま。……会いたかった。」

『私も会いたかった。
あ、お腹空いてる?年越そば用意したんだけど』

「空いてる。」

『よかった!じゃあ温めるね!
少し時間かかるからお風呂入ってきていいよ!』


零くんはありがとうと言うと
スーツを壁のハンガーにかけて浴室へ向かった。


私はお蕎麦を茹でて天ぷらをトースターで温め直し
ちょうどできた所で零くんもお風呂から出てきた。



「美味そうだな。
僕がセロリ好きなの覚えてたのか?」

『当たり前でしょ?好きな人の好物だもん。』

「……そうか。」


零くんは嬉しそうに笑ってて、幸せに感じながら
2人で年越そばを食べた。



私が作ったきんぴらと天ぷらも美味しいと言って
零くんは全部綺麗に食べてくれた。


片付けは零くんがやってくれると言ってくれたので
私はソファーに座り、食後のコーヒー飲んでくつろいでいる。



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