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《降谷夢》bonheur {R15}

第22章 聖夜



「まず、俺が赤井秀一である事を隠していることから話す。」

彼の話はこうだった。


どうやら秀一くんは
零くんも潜入している組織に命を狙われていて
その組織の一員に射殺された事になっているらしい。

しかしそれはフェイクで、実際はこうして生きている。



射殺しようとした組織の一員、という人も
実は潜入捜査をしているCIAの諜報員で
組織の信用を得るために、秀一くんを殺したように見せかけたとのこと。



だから普段は変装をしていて
沖矢 昴という東都大学の工学部の学生という設定で過ごしているそうだ。


「だが…沖矢 昴が赤井秀一である事に気づいた人物がいた。
それが美緒の恋人である安室くんだ。」

『!?そ、それで…秀一くんが生きている事は
組織の人達にバレちゃったの?』

「いや、このボウヤのお陰でバレてない。
安室くんにも沖矢 昴と俺は別人って思わせる事ができたからな。」


『じゃあ……今日わざわざ私を呼んだのは
秀一くんと昴さんが同一人物ってことを彼に言わないで欲しかったから?』


コ「さすが美緒さん、察しがいいね。」

「だな。ボウヤに聞いていた通り
元SPの警察官なだけあって優秀なようだ。」

『いや、話聞いてれば普通に分かるでしょ。
それに……2人ともその様子だと
彼の正体にも気付いたんだよね?』


私がそう尋ねると、2人揃って驚いた顔をしていた。


「ふっ、そこまで察しがいいとは…恐ろしい女になったな。」


…なにそれ!嫌味か!



コ「美緒さんが安室さんの……
ゼロの協力者になったのは赤井さんが調べてくれて分かったんだ。」



やっぱり協力者になった事も分かってたんだね、
秀一くんは一体どうやってそこまで調べたんだろう…。



私からしたら恐ろしいのは秀一くんの方だよ!






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