第22章 聖夜
『はぁ……まぁ、そういう事でいいよ。
それより、そろそろ本当の声で話してくれる?
秀一くん。』
彼の名前を呼ぶとコナン君はとても驚いた顔をしていたが
秀一くんは、ふっと笑い何やら首元に付いている
一見チョーカーだが、機械の様にも見える物のボタンを押して
私に向き直った。
「やっと俺の事を思い出したか?」
『…思い出させようとして近づいてきたんでしょ。』
「まぁな…でもまさか美緒が
安室くんの恋人になっていたとは思わなかったよ。」
私達が普通に話していると
コナン君が戸惑い気味に話に入ってきた。
コ「ちょっと待って…!
赤井さんと美緒さんって知り合いだったの?」
「ああ。俺の両親と美緒の両親が友人関係でな。
幼い頃に会った事があったんだ。」
『会ったのは一回だけだったし
20年も前の事だから、私はすっかり忘れてたんだけどね。』
コ「なるほど…
それで僕に美緒さんを呼んで欲しいって頼んできたんだね。」
『じゃあ聞かせてもらえるかな?私をここに呼んだ訳を。』
秀一くんは何でわざと私に接触して
昔会ったことを思い出させたのか。
…聞きたい事はたくさんあった。