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《降谷夢》bonheur {R15}

第22章 聖夜



「あの…すみません。」

『どうされました?』

「実は、知り合いの子供達を迎えにきたのですが
電話をしても繋がらなくて……
4人一緒にいた子供達を見ませんでしたか?」



子供達の特徴をいくつか聞いて
それが先ほど会ったコナンくん達だと分かった。




『コナン君達とお知り合いだったんですね!
じゃあとりあえず彼らが向かった場所の方に案内します。』

「ありがとうございます。」



2人一緒に歩き出したんだけど…

この細目の男性から妙な違和感を感じた。





…何だろう……

気のせいかも知らないけど
なんだかこの人の雰囲気…



この前会った時の秀一くんに似てる。

顔は全然違うんだけど、体格とか歩き方とか…

ちらちら見ているとその男性にバレて目が合ってしまった。


「僕の顔に何かついていますか?」

『っ、いえ!ごめんなさい!
ちょっと知り合いに似てるなーって思ってつい…
…本当に失礼しました。』

「いえいえ。
貴方の様な美人に見つめられるなんて光栄ですよ。」



…チャラい!!やっぱり気のせいだ!!



その男性の言葉は適当に受け流して
コナン君たちが向かったであろう場所に行くと
彼らはやはりそこに居た。


『コナン君達あそこに居ましたよ!じゃあ私はこれで。』



早々に立ち去ろうとしたら
まだ何か用があるのか、腕を掴まれ引き止められた。


「お礼くらい言わせて下さい。
ありがとうございました。」

『いえ、仕事ですから。』

「もしよければ、今度是非お茶でもどうですか?」

『ははは。お断りします。』

「即答ですか……でもきっと貴方の方から
僕に会いたくなると思うのですが。」


『…?どういう意味ですか?』




怪訝に尋ねると、男性は私の耳元に口を寄せてきた。







「…そんな顔をするな。美人が台無しだぞ。」

『…っ!?』



声は全然違うけど、その喋り方は聞き覚えがあり
昔の秀一くんの口調そのものだった。



『え?………なに…どういうこと…?』

パニックに陥っているとその男性は私の腕を離して
すでにコナン君達の方に向かっていってしまった。


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