第22章 聖夜
『おはようございまーす!』
私は事務所のドアを開けて元気に挨拶をした。
葉「…なんでそんな元気なんだ?
クリスマスなのに仕事だぞ?
しかも雪のせいでクソ寒いってのに。」
『ふふ。内緒。それに私、雪は結構好きだもん。』
葉「どうせ彼氏と何かあったんだろ?
あー!くそ!俺も彼女欲しい!!」
東「お前ら…いつまでも喋ってないで
ちゃんと仕事してくれよ?」
葉山と喋っていると
いつの間にか私たちのすぐ近くに社長が来ていて驚いた。
『!!すみません!
今日は一日クリスマスマーケット会場で見回り警護なので
準備してすぐ向かいます!』
急いで準備をして
仕事用の分厚い黒のロングコートを羽織り会場に向かった。
会場に着くと
まだ開場前だからお客さんは来ていないけど
大きなクリスマスツリーが展示されていて
その周りには食事や土産物などを売る出店がたくさん並んでいる。
去年もここで1日仕事していたけど
お客さんは家族連れや恋人同士が多いので
特に大きな問題が起きる事はなかった。
展示されたツリーや出店を楽しそうに見て回る人達をを見ているだけで、寒さなんか気にならないくらい
私も幸せな気分になったのを覚えている。
警護担当エリアの打ち合わせ等を他の人達としていると
開場時間になり、多くの人が入場してきた。