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《降谷夢》bonheur {R15}

第22章 聖夜


美緒のそばにしゃがんで寝顔を見ていると
足元に何か転がっているのを見つけた。


手に取った包装された袋の外側にはMerry Xmasのシール。


「Dear 0 …。ゼロ……僕にか?」


中身を見ると、有名ブランドのマフラーだった。

まさかプレゼントまで用意していてくれてたなんてな…




「…ありがとう、大事に使わせてもらうからな。」


今度、時間を作ってしっかり埋め合わせをしよう。


僕はもう一度美緒の頬を撫でてから
彼女が作ってくれたご馳走を頂くことにした。


どれもとても美味しくて
空腹だった僕は2人分あった料理をほとんど平らげた。



その後、仕事に戻らなければならない時間になったので
最後に美緒の口にキスをして部屋を後にした。


外はまだ雪が降っていてかなり寒かったが
美緒のマフラーのおかげで
首元と、僕の心はとても暖かく感じた。


「この後の仕事もまだまだ頑張れそうだ。」


独り言を呟いて、車を警視庁に向かって走らせた。



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