第3章 監禁
side 降谷
今日の授業が全て終わり、
食堂に5人で集まって何を食べようか悩んでいると
美緒の友達の瑞希が慌てた様子で食堂に飛び込んできた。
僕達に気づくと、近づいて来た彼女が声を上げた。
瑞「ねえ!美緒のこと見なかった!?」
降「美緒?そういえば今日は見かけてないな…
何かあったのか?」
瑞「午後の授業が始まる前にいなくなっちゃったの!
部屋にもいないし携帯は机に置きっぱなし…
保健室にもいなくて…、誰も見てないっていうから
今探してるところなんだけど……」
降「午後の授業って…もう何時間も前じゃないか!」
美緒がいなくなった……?
瑞希の言葉を聞き、自分でも焦っている事が分かる。
松「なんで教官に聞かなかったんだよ!
あいつが教室にいなかったら教官でも気付くだろ!?」
松田も焦っているのか、瑞希に対して声を荒げて聞いている。
瑞「教官は美緒のこと
体調不良だから欠席って言ってたのよ!!
だから私もそうだと思ったの……!
どうしよう…美緒に何かあったら………」
伊「おい!お前ら落ち着けよ!
松田、瑞希を責めても仕方ないだろ!
今は美緒を探す事を優先するぞ。」
班長の一言で僕も松田も一旦冷静になり
瑞希も少し落ち着いたようだ。
諸「うん、そうだね。
みんなで手分けして探せばきっとすぐ見つかるよ!」
萩「だな。校舎内全部探してみよう!」
全員で食堂を飛び出し、教室、事務室等を片っ端から探して行く。
降「美緒…待ってろ。絶対見つけ出してやるからな!」