第3章 監禁
仕方ない…。
誰かが助けに来てくれるのを待つしかないか。
暴れ回っても体力消耗するだけだし、
他に出入り口も無さそうだ。
『でも…誰も来なかったらどうなっちゃうのかな…』
瑞希はきっと
教室に私がいないことはすぐ気づくだろうが、
こんなところまで探しに来れるのかどうか分からない…。
しかも窓すらないこの部屋はかなり蒸し暑い。
動いてなくても少しずつ汗ばんでくるので、
長時間ここにいるのは危険だ…。
『はあ……何でこんなことになっちゃったんだろう…』
誰がどうしてこんなことをしたのか色々考えてみたけど
思い当たる節は一つしかない。
私を嫌っている女の仕業だ。
わざわざ降谷くんの筆跡真似するなんて手の込んだことして
本当に呆れる…。
こんなしょうもないことされて本当にムカつくけど
今は大人しく床に座り、助けを待つことにした。
それにしても…ほんとに暑いなここ…。