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《降谷夢》bonheur {R15}

第3章 監禁





仕方ない…。
誰かが助けに来てくれるのを待つしかないか。


暴れ回っても体力消耗するだけだし、
他に出入り口も無さそうだ。



『でも…誰も来なかったらどうなっちゃうのかな…』


瑞希はきっと
教室に私がいないことはすぐ気づくだろうが、
こんなところまで探しに来れるのかどうか分からない…。


しかも窓すらないこの部屋はかなり蒸し暑い。
動いてなくても少しずつ汗ばんでくるので、
長時間ここにいるのは危険だ…。



『はあ……何でこんなことになっちゃったんだろう…』


誰がどうしてこんなことをしたのか色々考えてみたけど
思い当たる節は一つしかない。
私を嫌っている女の仕業だ。


わざわざ降谷くんの筆跡真似するなんて手の込んだことして
本当に呆れる…。


こんなしょうもないことされて本当にムカつくけど
今は大人しく床に座り、助けを待つことにした。




それにしても…ほんとに暑いなここ…。


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