• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第20章 密輸


『さっきも言ったけど、あなたに刺したのは催淫剤。
欲を吐き出さないと元に戻らないの。
でも今のあなたにそんなこと出来ないだろうから
頑張ってそのまま耐えてね?』


「っ!?くそ!お、おい!待て!
待ってくれ!!」


私は男の言葉を無視して部屋を出た。


中からは男が暴れて悲鳴のような声が聞こえる。


そう簡単に楽にさせてたまるか。

私のクライアントである松本さんの恋人の命を奪ったんだ。
これくらいの罰は受けてもらわないとね?


取り調べの部屋を出てすぐ
隣の部屋から降谷くんと風見さんも出てきた。

2人に向けて笑顔でピースサインしていると
降谷くんが私に向かってきて
私の後頭部に手を添えて、いきなりキスをされた。


『っ!?!?』


「美緒…お前はやっぱり最高だ。
聞き出してくれてありがとう、後は僕達に任せてくれ。」



驚いて呆気にとられている間に
降谷くんと風見さんは歩いて行ってしまった。



『え……な、なんでキス、されたの?』


っていうか人前で何してんの!?
風見さん見てたよね!?
降谷くん何考えてんのー!?


私は声にならない声でパニクっていた…



しかし松本さんを待たせていることを思い出し
パニック状態のまま、彼女がいる会議室に向かった。





ちなみにあの催淫剤は
以前葉山がクライアントのストーカーを懲らしめる為に
念の為用意していたものだから、結局使わずにマンションに保管してただけだったんです。



/ 1020ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp