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《降谷夢》bonheur {R15}

第20章 密輸


「思い出しました!
大吾と別れる1週間前に、2人で水族館に行ったんです。
その時ペンギンのキーホルダーを買って貰いました!」

『そのキーホルダーは今どこに?』

「鞄の中に入れてたはず……あ、ありました。」



風見さんがそのキーホルダーを受け取ると
ペンギンの背中にチャックがある事に気づき
中を見てみるとSDカードが入っていた。



『ノートパソコンあるので、持ってきます。』



別の部屋からノートパソコンを取り
風見さんの前に置いてPCを立ち上げた。


SDカードを差して確認すると…



その中身は、拳銃の密輸先の顧客リストだった。



『風見さん……これ…』

「まさか中身がこんな物とは思いませんでした…
すぐに捜査本部へこの内容を送ります。」


この情報を手に入れた事は大きな手掛かりになると思うけど、肝心のアジトの場所が分からないままだ。


そんな時、風見さんのスマホが鳴り
少し席を外して電話に出た。


…たぶん降谷くんからだろうな。



風見さんは少しの間電話で話した後
私の方を向き、スマホを渡してきた。



風「…上司があなたに代われと。」


差し出されたスマホを受け取り耳に当てると
思っていた通りの人の声が聞こえてきた。



「美緒、僕だ。
襲われたって聞いたけど、怪我はないか?」

『あるわけないでしょ?
あんな奴ら相手に負けないよ!』

「負けるとは思っていないが、心配にはなるんだよ…。」


そうだった…
降谷くんは昔から心配症だったんだ…。


『本当に大丈夫だよ。
…組織のアジトは見つかりそう?』

「いや…美緒達を襲った連中が目を覚ましたから
今取り調べしているところなんだが
なかなか口を割らなくて難航してる。」


早くアジトを見つけて解決させて欲しい…
じゃないと松本さんがずっと怯えて暮らす事になるから…




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