第19章 憧憬
部員をほぼ倒し終わったところで、
今度は空手部の主将である毛利探偵の娘が相手をするようだ。
歩「今度は蘭おねーさんだ!」
光「どちらが強いんでしょうか…?」
元「どっちも強そうだなー!」
コ「…お前ら、ちゃんと静かにしてろよ。
追い出されるぞ?」
ボウズ達が興奮するのも分かる。
美緒の勝ち方はとても鮮やかで
技にキレがあるから、正直見ていてかなり面白い。
ゼロと萩原も同じように楽しんでいるようだ。
「では、16試合目です。
……始め!!」
お互いに技を仕掛けては避けて、の繰り返しで
先に技有りを取ったのは、女子高生の方だった。
歩「先に蘭お姉さんが一本取ったね!」
光「でも、まだまだ分かりませんよ?」
元「どっちが勝つんだろうな!?」
コ「…うーん…どっちだろう…。」
もう一本技が決まれば毛利探偵の娘の勝ちだが
美緒がこのまま負けるとは思えない……。
「おい、お前らはどっちが勝つと思う?」
降「……愚問だな。」
萩「間違いないな。」
こいつら全然美緒が負けると思ってねぇ…。
まぁ俺もその1人だが。
女子高生は積極的に技を仕掛けて行くが
美緒は綺麗に避けていてなかなか決まらない。
少し女子高生に焦りが見られたと思ったら、
美緒の回し蹴りが決まって
女子高生は少し吹き飛ばされて倒れた。
「…い、一本!それまで!勝者、青!」