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《降谷夢》bonheur {R15}

第19章 憧憬


学生同士がペアで組み手をしている所で
美緒はその様子を見て
学生達にアドバイスしているようだ。


美緒と話している男子学生が
顔を少し赤く染めて口元が若干ニヤついているように見えて
それが何だか面白くなかった。


他の男子学生も美緒の方をちらちら見ていて
彼女に見惚れているんだなと、すぐに分かった。


道着姿の美緒は髪をポニーテールで結んでいて
凛々しさと、どことなく色気も感じる。

男共が彼女に見惚れるのは分かるが
やっぱり他の男にそんな目で美緒を見られると
僕は苛立ちを抑えれなかった。


松「……お前なぁ…。
高校生のガキ相手にイラついてどうすんだよ。」

萩「俺はポアロのお兄さんの気持ち分かるけどねぇ?
やっぱり自分の彼女が
あんな風に見られてたらムカつくって。」


長い付き合いなだけあって
僕の雰囲気で、内心イラついているのが2人にはバレていた。
どうやらかなり顔に出ていたらしい…。


「…はぁ…もう道着は禁止にしないとな……。」

松・萩「「(……そこまでしなくてもいいだろ…)」」


そのまま見学をしていると、
お昼休憩の時間になったらしく
美緒が小走りでこちらに近づいて来た。





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