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《降谷夢》bonheur {R15}

第19章 憧憬


夜10時を過ぎた頃、家で寛いでいると呼び鈴が鳴り
降谷くんが尋ねて来た。

玄関のドアを開けて家に招き入れた途端
降谷くんは私を抱きしめた。

「美緒…会いたかった。」

『ふふっ。さっきポアロで会ったじゃん。』

「それは安室透の時だろ。」

……。同一人物だよね……?


『分かった分かった。
それより、渡したい物あるから上がって?』

いつまでも玄関で抱き合ってるわけにもいかないので
2人でリビングに向かった。

「渡したいものってなんだ?」
『…これだよ、手出して?』

私は降谷くんの手に
自分の家の合鍵と、ホームセキュリティのキーを渡した。

「これ……いいのか?もらっても」

『うん……。
降谷くんがいつでも好きな時に来れるように
渡しておきたかったの。
わたしが家にいない時もあるかも知れないから。』


今度会う時に渡そうと思ってた合鍵。
降谷くんはその鍵をなんだか嬉しそうに見ていた。


「ありがとう…。
本当に美緒は僕を喜ばせる天才だな。」

『喜んでもらえてわたしも嬉しいよ。』


そのあと私たちはソファーでテレビを見ながら寛ぎ、
明日は蘭ちゃんの部活のコーチをしないといけないので
早めに休むことにした。


ちなみに降谷くんは
メールを送って来た時から泊まるつもりだったらしくて、
私の家に来る前にシャワーも浴びて来たみたい。


また朝まで一緒にいられることに嬉しく思いながら
私達はベットに潜り込んで眠りについた。






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