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《降谷夢》bonheur {R15}

第19章 憧憬


『……安室さん、明日……お仕事は…?』

降「ポアロは休みです。探偵業の仕事は少しありますが
そんなに時間はかからないので、見学には行けますよ。」


……うん……来なくていい…。

でも後が怖いからそんなこと絶対言えない。



『……じゃあ……来てくれていいので
お願い聞いてもらえますか?』

降「お願い、とは?」


『明日のお昼ご飯……
安室さんのハムサンドが食べたいので
作って来てもらえませんか…?』

降「…あははっ。もちろんですよ。
たくさん作っていきますから一緒に食べましょう。」

『〜〜っ!』


笑わなくてもいいじゃん! 
降谷くんのばか!


心の中で悪態付いていると
蘭ちゃんが電話から戻って来て
学校の先生にも先輩にも了承が得られたとのことだった。


蘭「じゃあ美緒さん。
明日は9時から始まる予定なので、よろしくお願いします!」

園「よかったね〜蘭!
明日私もちょっと覗きに行くね。」

だから来なくていいってー!!


いつの間にか時刻はもう夕方。

そろそろ帰る流れになったので私達はお店を出た。


ポアロの店の前で蘭ちゃん達と別れて
自宅まで歩いていると、スマホにメールが届き
確認したら降谷くんからだった。


【今日の夜、美緒の家行く。】


……。

行ってもいい?じゃなくて、
行く、なんだ…。

降谷くんらしいな……。


私は、【待ってるね】とだけ返事をして
また家に向かって歩き出した。



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