第19章 憧憬
降「じゃあそろそろ
サービスのデザートでも召し上がって下さい。」
…デザート!
待ってました!!
降谷くんが私の前に置いてくれたのは
丸い形をしたショートケーキで
可愛くて、とても美味しそうだったから
わたしはさっそく頂くことにした。
『んー!!美味しーーい!!』
美味しすぎて、ほっぺが落ちるって感じだ。
降谷くんは私の食べてる様子を見ながら微笑んでいた。
降「美緒さん、ここにクリーム付いてますよ」
『え!どこ!?』
降谷くんは、「ここです」と言いながら
わたしの口元に手を伸ばして、指でクリームを拭い
そしてそのままペロッと舐めた。
『ちょ…っと!安室さん!!』
だから人前でそんなことしないでよー!
恥ずかしいって!!
私たちのその様子を見て
他の3人はやっぱりきゃーきゃー言うわけで…
もう………勘弁して欲しい……。
その後ケーキを平らげた私は
安室さんと梓さんと普段のように世間話をしながら過ごした。
蘭ちゃんと園子ちゃんも
宿題をやりながら一緒に会話をして楽しんだ。
今日でとても仲良くなった私達は
お互いの連絡先を交換し、
今度時間ができた時に女子会をすることになった。
そろそろ帰ろうかという流れになった時に
蘭ちゃんのスマホが鳴った。