第18章 説得
私たちは朝食を食べ終えたあと
身支度を整え、一緒に部屋を出た。
「じゃあ…またな、美緒」
『うん。体に気をつけて頑張ってね。』
わたしは職場に向かう為歩き出そうとしたら
降谷くんが私の手を引っ張り、
口にちゅっと優しいキスをされた。
『ちょ…っと!!ここ外だよ!?』
「誰も見てないから気にするな。」
『…ばか……。』
ずるいなぁ、もう…。
離れがたくなっちゃうじゃん…。
「また連絡する。」
そう言われてお互いを見送り、私達は仕事に向かった。
ちなみに
協力者を引き受ける話は、
降谷くんが上司に話しておくとのことで
また何かあれば風見さんから連絡が来るそうだ。
降谷くんは、私のことを守るって言ってくれたけど…
私も降谷くんのこと守れるように頑張ろう。
最近体が鈍ってる気がするから
今度久しぶりに
美和子ちゃんに相手してもらおうかな?
いつ何が起きてもいいように
備えておくに越したことはないよね。
とりあえず今日も仕事を頑張ろう!と意気込みながら
私は会社までの道のりを歩いた。