第18章 説得
翌日ーーー
いつの間にか眠っていた私は
目が覚めて時間を確認すると時刻は午前5時を差していた。
ベットにいるわたしの隣には、降谷くんの姿がなかったので
もう帰ったのかな、と思っていたら
上半身裸の降谷くんが寝室に戻ってきた。
「起きたのか。
シャワーとタオル、勝手に借りて悪かったな。」
『ううん。大丈夫。
うちに着替えないけど、持って来てたの?』
「車の中にいつも常備してるのがあるからな。
さっき取りに行って来た。」
寝てたから全然気付かなかったよ…。
降谷くんは髪をタオルで拭きながら
わたしに近づきベットに腰掛けた。
「体、辛くないか?」
『ばか、辛いよ。』
「美緒が可愛過ぎて全然加減してやれなかったからな」
『……なんか開き直ってない?』
「後悔するなよって言っただろ?」
『……。』
…言われたけどさ!
さすがに限度ってものがあると思うよ!?
『…わたしもシャワー浴びてくる……」
これ以上言い合いをしても無駄だと思ったので
私はタオルケットを身体に巻き
脱ぎ散らかした服を拾いながらバスルームに向かった。