第17章 尾行
side 降谷
ポアロのバイトが終わり
すぐスマホを確認してみたが美緒からの連絡はなかった。
きっとまた忙しいんだろうな…
電話をしてもよかったんだが
たぶん声を聞いたら余計に会いたくなる気がして、僕はかけれずにいた。
早く会って美緒の顔が見たい…
笑った顔を見て癒されたい…
早く…気持ちを伝えたい…
そんなことを考えていると僕のスマホが鳴り
美緒かと思って確認したが
公安の部下……風見からの電話だった。
「…風見か、どうした。」
僕はがっかりしながらも電話に出る。
「お疲れのところすみません。
明日、本庁に来て欲しいと上司から指示がありましたので
そのご連絡です。」
「そうか、分かった。」
電話は手短に済ませてすぐに切った。
本庁か……
そういえば風見達が最近
公安の協力者候補の調査をしていると別の部下が言ってたな…
きっと明日はその件に関しての話だろう。