• テキストサイズ

《降谷夢》bonheur {R15}

第17章 尾行


「っ…さすがです。若山 美緒さん。」

『…正直に話す気になりました?』

「私の左胸ポケットに身分を明かすものが入ってます。」

私は男を拘束したまま、後ろから左胸ポケットを探った。

そこには昔
私が持っていたものと同じものが入っていた。



『……警察、手帳………』

わたしは男の拘束を解き、彼と向き合う形になった。


「警視庁公安部の、風見と申します。」

『…公安が私に何の用ですか?』


目を付けられるような悪いことしてないし
全く身に覚えがない。


「あなたに、我々公安の協力者になって頂きたいと
要請がありました。
私達は上司の指示で、あなたの身辺調査を行っていた為
数日間尾行させて頂きましたが…
もし尾行がバレた場合は、
身分を明かしてもいいと言われていました。」


『……公安の……協力者…?』


…何を言っているんだこの男は。

わたしのことを調べたのなら
なんで私が警察を辞めたのか知ってるはずだ。

そんな私に公安の協力者になれって?
はい、喜んで!って言う訳ないでしょうが……


「元SPなだけにとても強いですね。
あなたは協力者として相応しい方だと思います。
お引き受け頂けますか?」

『…。私はもう…
警察組織の為に働くのはやめました。お断りします。』


風見と名乗る男の話を断り、背を向けて歩き出した。


「……降谷さん、をご存知ですか?」

『っ!?』

なんで…降谷くんの名前が出てくるの…。

まさかこの人降谷くんの部下!?


/ 1020ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp