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《降谷夢》bonheur {R15}

第16章 告白


side 松田




美緒をアパートに送って俺も自分の家に帰ってきた。


「……はぁーーー。また振られちまったな。」


俺は独り言を呟いてそのまま上着を脱ぎ捨て、
ベットの上に横になり、さっきまで一緒にいた美緒のことを思い出した。




今日はいつもより服装が女らしくて…

あいつがすげぇ可愛くて眩しくて、初めは直視できなかった。


探偵ボウズ達と飯を食ってる時も

一緒に買い物をしている時も

色んな男達が美緒のことを見てニヤついていやがった。


公園ではナンパされてたしな…。


俺の女だ!って言えたら
どれだけ幸せだろう、と思ったが…


その願いは、7年前と同じで叶わなかった。


「あーーー!
全然諦めれる気がしねぇーーーー!!」


少し叫ぶように頭を抱えていると、スマホの着信音が鳴り
確認すると萩原からの電話だった。


「…なんの用だよ、萩。」

「うわー、機嫌悪いな〜。
美緒ちゃんとのデート、上手くいかなかったのか?」

「…用がねぇなら切るぞ。」

「怒んなって!いやぁ、俺明日非番だからさ?
今日は久しぶりに陣平ちゃん家で飲もうと思って
今向かってるところなんだよ。もうすぐ着くからな〜」

「はぁ!?急に何言ってんだよ!
…って、もう切ってやがる!」


5分くらい経ったところで
家のチャイムが鳴りドアを開けると、酒をたくさん抱えた萩原が立っていた。


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