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《降谷夢》bonheur {R15}

第16章 告白



松田くんは私の隣に座り直して
私が泣き止むまでずっと待っていてくれた。


泣き止む頃には、もう日が沈んできてしまったので
そのまま家まで送ってもらうことになった。


車の中では松田くんが
普段通りの会話をしてくれて……

彼は不器用なところもあるけど本当に優しい人だと思う。




しばらくするとわたしのアパートが見えてきたので
車から降りる前、松田くんに今日のお礼を伝えることにした。


『今日はありがと…すごく楽しかったよ。
また今度、ピアスのお礼させてね?』

「ああ。期待しとく。

あと…ゼロのことだけどよ……
頭の中で色々考えてないで
お前も俺みたいにちゃんと気持ち伝えろよ?
じゃないと後悔するぞ。」

『うん……
今度降谷くんに会えたら…ちゃんと好きって伝える。』

「そうか…まぁ、フラれたら慰めてやるよ。
いつでも連絡してこい。」

『ふふっ。うん…ありがとう。
じゃあ……またね松田くん。』

「おう、またな。」


わたしが車から降りると
松田くんは手を挙げた後、そのまま去って行った。


今日は松田くんにすごく背中を押してもらったな…


それにたくさん励ましてもらったから…

今度降谷くんに会えたら
上手く伝えられるか分からないけど私の気持ちをちゃんと伝えよう…



そう決意して、アパートの部屋に入った。





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