第16章 告白
「うわっ!めっちゃ美人じゃん!!」
「お姉さん、こんな所で何してるの?
俺たちあっちでスケボーの練習してんだけど
良かったら見学しに来ない?」
…なんで知らない人のスケボーの見学しないといけないんだ。
なんの罰ゲームだよ!
『…ごめんなさい。連れを待ってるんです。』
「えーっ。そんなのほっとけばいいじゃん!
俺達と一緒の方がぜーったい楽しいって!」
いやいや、ぜーったいつまらないって!!
…そんなことを言うわけにもいかず、
どうやって男2人を追い払おうか考えていたら松田くんが戻ってきた。
「……おい。俺の連れになんか用か?」
……目つきが怖い上に怒りのオーラが滲み出ていている松田くんを見て、男達は怯えてすぐに逃げて行った。
『ありがとー松田くん。
どうやって追い払おうか迷ってたの。助かったよ。』
「……はぁ、あんな奴らに絡まれてんじゃねぇよ…。
ほら、コーヒー飲め。」
『わーい。いただきますっ』
私がコーヒーを飲んでいると、
松田くんが私の方に視線を向けて話し出した。
「警察学校にいた頃、学校の近くの公園のベンチに座って
こんな風に話したことあったよな。」
『あー……そんなこともあったね。
7年も前だからすごく懐かしい。』
「あの時…俺がお前に言ったこと、まだ覚えてるか?」
『……うん、覚えてる。』
7年前…松田くんは私のことが好きって言ってくれたけど
私は全然気づかなくてすごく驚いたから…
忘れるわけがない。