第16章 告白
「一緒に選んでくれるか?
候補は大体決まってるんだ。」
『うん!もちろんだよ。』
そして、私達は雑貨屋さんにやってきた。
どうやら萩原くんのお姉さんはロングヘアらしく
松田くんはヘアゴムをプレゼントするみたいだ。
『お姉さんの雰囲気ってどんな感じなの?』
「…男勝りな女。」
『じゃあシンプルな方がいっか!
これとこれ……あ、これもいい感じ!』
私は色々候補となりそうなのを選んで
松田くんにはその中から決めてもらった。
ラッピングをしてもらっている間
店内をぐるぐると見ていると
シンプルだけど、とても可愛いピアスが目に止まった。
……うわぁ、可愛い。めっちゃ好み!
手に取って、自分で買おうかなーって悩んでいると
横からヒョイっと松田くんに取り上げられた。
「これ、欲しいんだろ?
今日付き合ってくれた礼に買ってやる。」
『え!?いいよそんなの!私自分で買うから!!』
「遠慮すんなよ。俺がお前に買ってやりたいんだから。」
『でも…やっぱり悪いよ。』
「じゃあまた今度飲みに行った時に奢ってくれ。
それでいいだろ?」
『…松田くんって結構頑固だよね。』
「お前に言われたくねぇよ!」
わたし別に頑固じゃないと思うけど!?