第16章 告白
歩「美緒お姉さんすごーーい!」
元「すっげぇかっこよかったぞ!!」
松「……美緒…。
お前あんな技どこで覚えたんだよ…」
『SPだった時に教えてもらったの。女性特有の技。
一般市民の男性にさっきと同じことすると
大抵大事にならずに穏便に済むから便利なの。』
松「…さすが元SP。敵に回したくねぇな…」
『……それより光彦くん、大丈夫?
怪我とかしてない?』
光「あ、はい!大丈夫です!」
『君がしたことはとても立派だったよ。
でもね、子供じゃ大人に勝てないことだってあるの。
時には我慢することも大事だよ?
危ない目に遭ってからじゃ遅いんだから。
…分かってくれるかな?』
光「…分かります。
助けてくれて、ありがとうございました」
『どういたしまして。』
そう言いながら光彦くんの頭を撫でると
彼は少し照れくさそうにしているように見えた。